のし紙の種類と各用途に用いられる表書きの一般的な事例をまとめてみました。ご依頼の際、ご参考ください。

のし紙の種類と用途



◆お祝い事の場合・・・表書きはどう書くの?

何度でもくり返して欲しいお祝い事の場合⇒「蝶結び」の水引きを使います。結婚に関連するお祝いやお見舞の場合⇒一度結んだらほどけない「結び切り」の水引きを使います。


水引き
の種類
蝶結び 結び切り
のし紙 のし画像(蝶結び) のし画像(蝶結び)
表書き
  • お歳暮

  • お中元

  • 御祝

  • お誕生日祝

  • 暑中お見舞

  • 寒中お見舞

  • 母の日お祝

  • 父の日お祝

  • 敬老の日お祝

  • 内祝
  • お年賀

  • 入学祝

  • 粗品

  • お餞別

  • 寸志

  • ○○賞

  • 還暦祝

  • 出産内祝

  • 新築祝

  • 栄転祝
  • 御祝(結婚用)

  • 寿(引物用)

  • 内祝(結婚用)

  • 内祝(快気)

  • 快気祝



◆お悔やみ事の場合・・・表書きはどう書くの?

一般的に、持参して手渡しする場合は外のしを。先方へ送る場合やとくに控えめな気持ちを表わす場合は内のしにする場合が多いとされています。お悔やみ事では、表書きと名前を「薄墨」で書きます。


水引き
の種類
結び切り
のし紙  
のし画像(蝶結び)
表書き
  • 御供

  • 御霊前

  • 御仏前


  • 粗供養

  • 満中陰志


お祝い事の内容に合わせた表書き



◆贈る側としての表書き

さまざまなお祝い事ごとの一般的な表書きについてまとめてみました。先様へ贈る側であるケースの表書きです。



祝い事


表書き


備考

結婚
・寿
・御祝
・祝御結婚
・御結婚
・御祝


・遅くても、挙式の一週間前までに贈ります。

・持参して手渡すのが正式ですが、送付しても失礼にはあたりません。
出産
・御祝
・御安産御祝
・御出産御祝

・近親者以外は、お七夜以後一ヶ月以内に贈ります。
お七夜・命名
・御祝
・祝御七夜
・祝命名
・御酒肴料
・御初穂料 (神社へ:のしなしか白封筒)
・命名御礼(名づけお礼)

 
お宮参り
・御祝
・お宮参り御祝
・御初穂料 (神社へ:のしなしか白封筒)

 
お食い初め
・御祝
・祝御食い初め
・祝御食初
・箸ぞろえ

 
初節句・初誕生
・御祝
・初節句御祝
・祝初節句
・初雛御祝(女児)
・初幟御祝(男児)
・初誕生日御祝

 
七五三
・御祝
・七五三御祝
・御初穂料 (神社へ:のしなしか白封筒)

 
入園・入学
・御祝
・御入園御祝
・御入学御祝


・入園・入学式の2~3週間前までに贈ります。

・受験による入学には「合格御祝」などの表書きでも構いません。

卒業・就職
・御祝
・御卒業御祝
・御就職御祝


・卒業祝いと就職祝いが重なったら「就職祝い」を、卒業祝いと入学祝いが重なったら「入学祝い」を優先します。

成人式
・御祝
・祝御成人
・御成人御祝


・本人との続柄によってお祝いの金額が異なります。一般的な金額の目安は、親族は10,000円~50,000円位、知人は5,000円~10,000円位です。

長寿祝い
・数えの61才→祝還暦、寿福

・数えの70才→祝古稀、寿福

・数えの77才→祝喜寿、寿福

・数えの80才→祝傘寿、寿福

・数えの88才→祝米寿、寿福

・数えの90才→祝卒寿、寿福

・数えの99才→祝白寿、寿福

・数えの100才→祝百寿、寿福


・お祝いをする前日までに贈ります。

・表書きの下は縦書きで連名にしたり、子供一同、孫一同などと書きます。



◆お返しとしての表書き

こちらはお返しとして贈る場合の表書きとなります。



祝い事

表書き 備考
結婚祝い
・内祝


・挙式後1ヶ月以内に贈ります。

・表書きの下に、両家の苗字(男性が右、女性が左)またはお二人のお名前を書きます。

・費用は頂いた金額の半分から1/3程度を目安に。

出産
・内祝


・お返しは、生後1ヶ月前後に贈ります。

・表書きの下に赤ちゃんの名前を書きます。読み方が難しい場合には、必ず読みがなをつけます。

・費用は頂いた金額の半分から1/3程度を目安に。

お七夜・命名
お宮参り
お食い初め
初節句・初誕生

・内祝


・お返しは当日、もしくはなるべく早く贈ります。

・表書きの下に赤ちゃんの名前を書きます。

・初節句のお返しでは半額から1/3程度を目安に。

七五三
・内祝


・お返しは当日、もしくはなるべく早く贈ります。

・表書きの下に子どもの名前を書きます。

・費用は頂いた金額の1/3程度を目安に。

入園・入学
卒業・就職
成人式

・内祝


・礼状が一般的です。

・基本的にはお返しは不要ですが、相手との関係によってお返しをします。

・成人式のお返しでは半額から1/3程度を目安に。

長寿祝い
・内祝
・寿
・還暦(古希・喜寿)内祝


・お返しは当日、もしくはなるべく早く贈ります。



お祝い事の内容に合わせた表書き



◆贈る側としての表書き

先様の宗教がわからない場合、あるいは、お通夜・お葬式など、どんな宗教でも使える表書きは「御霊前」というものです。一方、法要の場合によく使われる表書きは、「御供物料」です。






通夜・葬式の場合


法要の場合

仏式
・御霊前
・御香料
・御香典


・御仏前
・御香料
・御供物料
・御佛前

神式
・御神前
・御玉串料
・御神前
・御榊料


・御神前
・御玉串料    

キリスト教式
・御霊前
・御花料
・御ミサ料


・御花料
・御ミサ料



◆お返しとしての表書き






表書き


備考

仏式
・志
・満中陰志(関西のみ)


・表書きの下に「○○家」、「○○(姓のみ)」あるいは喪主の氏名(フルネーム)などを書きます。

神式
・志
・偲草

キリスト教式